Radio momo 「小林弁護士のプログレの道」 毎月第1土曜日、第3土曜日、第5土曜日 午前11:30~
次回の放送は、11月5日(土)午前11:30スタートです。
ゲストは、三井住友信託銀行岡山支店長の遠山昌宏様です。
11月5日の番組内でご紹介する曲について少しお話しさせていただきます。
①ジェネシス「リプルズ」
1976年発表の7枚目のアルバム「トリック・オブ・ザ・テイル」から一曲おかけします。
ピーター・ガブリエルが脱退して、4人で制作した初めてのアルバムです。
イギリスではアルバムチャート3位まで上がりました。
それまでドラムを叩いていたフィル・コリンズがボーカルも担当するというので、どうなることかと思っていましたが、非常にスムーズにボーカルの変更が進みました。
この曲は8分05秒の大作です。マイク・ラザフォードとトニー・バンクスの作です。
メロディアスで繊細な名曲です。イントロ部分は幻想的で、ボーカル部分は力強さを感じさせます。
「フィル・コリンズ、なかなかやるじゃんか」それまでのジェネシスから明らかに脱皮しています。
この頃のジェネシスはまだプログレ色がありました。アルバムの最後にはインストもありました。ピーター・ガブリエルが脱退してもバンドの基本は変わっていません。この後、マイク・ラザフォードが脱退して、フィル・コリンズバンドの色が強くなってからプログレ色は次第に薄まりますが、商業的には大成功を収めていきます。
②サンタナ「Song Of The Wind」
カルロス・サンタナはメキシコ出身のギタリストです。自分の名前を取ったバンドを率いています。
1972年発表の4枚目のアルバム「キャラバン・サライ」から一曲おかけします。
俗にラテン・ロックと言われます。これまで数多くのアルバムを出して商業的にも成功しています。「ブラック・マジック・ウーマン」などの代表作があります。
その中で、このアルバムだけ少し毛色が違う感じがします。全体的にフュージョンっぽい感じがします。
10曲中7曲がインストです。
アルバムチャートではアメリカで8位、イギリスで6位になりました。
「キャラバン・サライ」とは「隊商のための施設」のことです。
全体的に砂漠の雰囲気がします。
ある特定のコンセプトがアルバム全体にあって、リズムと演奏が斬新という点では十分プログレ的だと思います。
「Song Of The Wind」は「風は歌う」という邦題がついています。
サンタナの叙情あふれるギターのソロが素晴らしい。耳に残る名曲です。砂漠の中のキャラバンのイメージにぴったりです。
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