Radio momo 「小林弁護士のプログレの道」 毎月第1土曜日、第3土曜日 午前11:30~
次回の放送は、7月4日(土)午前11:30スタートです。
ゲストは、株式会社さくら祭典代表取締役の浅原晶子様です。
7月4日の番組内でご紹介する曲について少しお話しさせていただきます。
ポーキュパイントリー「Arriving Somewhere But Not Here」(アルバム「Deadwing」から)
1990年代から現在も積極的に活動しているイングランド出身のプログレバンドです。リーダーでギターを担当しているスティーブン・ウィルソンが渋いですね。少し昔のプロレスラーみたいですね。この人のソロアルバムもかなりレベルが高いです。これまで10枚ほどスタジオ録音のアルバムを出していますが、2000年に入ってから、少しサイケ調、ハード調からメディアスになって、アルバムのコンセプトが全面に出てくるようになったという感じがします。
往年のピンク・フロイド、イエス、エマーソン・レイク&パーマー、キング・クリムゾン、ジェネシスといった5大プログレバンドとの比較で言えば、あまりキーボードの演奏テクニックに頼っておらず、ギターを上手く使っているという感じは、少しキング・クリムゾンに近いかなという感じです。
研ぎすまされた透明感のあるメロディーにいろいろな楽器がいろいろ工夫しながらついてきて、スティーブン・ウィルソンが一曲一曲を上手くまとめているなという感じがします。
おかけする曲は、2005年発表の2枚組アルバム「Deadwing」から「Arriving Somewhere But Not Here」。バックの透明感のあるシンセサイザーの音色に、流れるようなギターが絡んでいて、高速で車を運転しているような感じがする12分を超える大作で、名曲だと思います。
ちなみに、このアルバムの帯には「知的にして大胆、繊細にして破壊的」と書かれていましたが、「上手い!」。これほどぴったり当てはまるコピーはめったにないと思います。
過去の出演情報はこちら